Mozillaが新興企業Everything.meに出資し、HTML5モバイルアプリケーション技術の開発に向けた同社の取り組みを支援する。Mozillaがベンチャーキャピタル(VC)事業に取り組むのは今回が初めて。


 Everything.meは新しい資金ラウンドで2500万ドルを調達する。Mozillaは、これに投資する企業のうちの1社となった。このラウンドはシリコンバレーを拠点とするTelefonica Digitalのベンチャーチームが幹事となり、SingTel Innov8と、これまでの投資企業であるDraper Fisher Jurvetson、DFJTF、BRM Group、Horizons Venturesも出資する。


 以前はDoATという社名であったイスラエルを拠点とするEverything.meは、最新のHTML5コンテンツによってスマートフォンがユーザーのニーズに迅速かつ容易に対応できるようにするための技術を提供している。同社は今回の資金を、チームの拡充や現在進行中の開発の促進に使用する計画である。


 Mozillaはブログ投稿で、Everything.meとともにプラットフォーム開発に取り組んでいると述べ、Everything.meは「Firefox OS上の魅力的なコンテンツエクスペリエンスを構築するうえで重要な役割を担う」と述べた。Firefox OSは、2013年のリリースが見込まれている。


 「同社はMozillaのミッションと目標に密接に沿っており、われわれは、ウェブでできることの限界を超えることを目的とした同社との連携を楽しんでいる」と同社は述べた。


 Mozillaがこのような投資をするのは今回が初めてである。Everything.meの資金調達ラウンドに今回参加したからといって、今後Mozillaがスタートアップ企業に投資する計画があるとは必ずしも言い切れない。


 Mozillaの広報担当はより詳細なコメントを差し控えている。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。