がんや腫瘍の治療技術開発などを手掛けるアドメテック(愛媛県松山市、中住慎一社長)が東京証券取引所傘下のプロ向け株式市場「東京プロマーケット」への上場を承認されたことが29日分かった。第三者割り当てで約4500万円を資金調達し、研究開発費などに充てる。上場は9月4日の予定。東証によると同マーケットへの上場は四国初。

 アドメテックは2003年9月、熱でがんを治療する医療機器の研究開発を目的に、愛媛大発の医工連携ベンチャーとして設立。60度付近の熱が治療に有効だと突き止め、患部に浸透させる治療法を開発した。既に動物用の機器を販売し、人用でも子宮頸(けい)がん向けの機器の臨床試験を進めている。

 同社は愛媛大構内に本社を置き、東京と千葉県船橋市に拠点がある。資本金は3250万円。社員は7人(パートなど含む)。13年3月期の売上高は1974万円、経常損失は1621万円、純損失は1654万円。