人工合成クモ糸「QMONOS(クモノス)」を開発したバイオベンチャー企業スパイバー(鶴岡市、関山和秀社長)は28日、自動車部品メーカーの小島プレス工業(愛知県豊田市、小島洋一郎社長)と共同で鶴岡市覚岸寺に建設した試作研究棟「プロトタイピングスタジオ」を稼働させた。2014年度中に両社でジョイントベンチャー(JV・共同企業体)をつくり、輸送機器や医療分野などを視野に実用化に取り組む。
完成した研究棟は鉄骨平屋建て約1千平方メートルで、紡糸設備の生産能力は月産100キロ。構造タンパク質の分子設計、微生物を用いた原料生産、繊維化のほか、製品の実用性を試し、評価する。総事業費は約9億5千万円。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択され、4億4千万円を獲得、県からも1億2千万円の助成を受けた。
15年中にはJVとして年産10トン規模の生産能力を持つパイロットラインを増設、稼働させ、サンプル供給体制を整える計画だ。
市先端研究産業支援センターで同日、関山社長と小島社長、久木田正次NEDO技術開発推進部長が記者会見した。関山社長は化学や分子工学など分野横断的な取り組みで、世界初の人工合成クモ糸の開発、量産化に成功したと強調し、「研究棟は世界唯一の実証検討施設となる。一般に普及する時代に、日本がこの分野で世界をけん引できるようにしたい」と語った。
完成した研究棟は鉄骨平屋建て約1千平方メートルで、紡糸設備の生産能力は月産100キロ。構造タンパク質の分子設計、微生物を用いた原料生産、繊維化のほか、製品の実用性を試し、評価する。総事業費は約9億5千万円。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択され、4億4千万円を獲得、県からも1億2千万円の助成を受けた。
15年中にはJVとして年産10トン規模の生産能力を持つパイロットラインを増設、稼働させ、サンプル供給体制を整える計画だ。
市先端研究産業支援センターで同日、関山社長と小島社長、久木田正次NEDO技術開発推進部長が記者会見した。関山社長は化学や分子工学など分野横断的な取り組みで、世界初の人工合成クモ糸の開発、量産化に成功したと強調し、「研究棟は世界唯一の実証検討施設となる。一般に普及する時代に、日本がこの分野で世界をけん引できるようにしたい」と語った。